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DJ Amps

群馬在住のDJ/トラックメーカー。
2009年頃よりマッシュアップ中心の楽曲制作を開始、2014年にはオリジナルトラックの1st EP「Bleak Vibe」をTREKKIE TRAXより発表。


Acid Bass,Techno,Juke/Footworkなど、硬質なビートとベースを特徴とするジャンルを制作し、そのサウンドの確かさはフィンランドの老舗レーベル「Top Billin」からの楽曲リリース、英国国営放送「BBC Radio1」へのMix提供などの実績に裏付けられている。




まず、座右の銘はなんでしょうか?
DJ Amps - 座右の銘!考えたことなかったですね…
座右の銘と言うほどではないですがいつも心がけてるのは「前向き」「ポジティブ」ですね笑

次に、Ampsさんの音楽遍歴やクラブミュージックに触れた経緯を教えていただけますか?
DJ Amps - もともと音楽自体にそこまで興味があったかというと無い側の人間でして、こっちの音楽に入ったキッカケは高校入学した頃に友人がハマっていたbeatmaniaを横で眺めていた時だったと思います。
その時に一番印象的というか違和感を感じたのがTaQさんの曲で、そこでテクノというものを意識して向き合ったのが最初だと思います。リズムしかないしメロディないし延々と続くし何なんだろこうこれって思ったのが最初の印象です笑

ちなみにTaQさんのこの曲が印象に残っている、などはありますか?
DJ Amps - TaQさんの曲を色々聞くようになって一番好きだったのがGravityで、こういう音楽もっと知りたいけど何て言うんだろうって思った時に(beatmaniaはジャンルが明記してあったので)Big Beatを知りそこからクラブミュージックに没入していった感じです。




ビッグ・ビート(英: Big Beat)は、音楽のジャンルの一種で、テクノの細分類の一つである。バンドサウンド重視の音作りとサンプリングによるループを多用したブレイクビーツが特徴である。(wikipedia)
日本ではBOOM BOOM SATELLITES、海外ではThe Chemical Brothers,The Prodigy,Fatboy Slimなどのアーティストがそれにあたると言われています(wikipediaより)
 おすすめ - ビッグビート(BigBeat)

-それからクラブミュージックを掘る(探す)において、はじめに見つけたアーティストは誰でしたか?
DJ Amps - もうネット世代ではあったのでとりあえずBig Beatで検索をして、最初に出てきたのがThe Prodigyで、早速Amazonでベストを買ったのが最初ですね。
1曲目に収録されていたFirestarterの頭のアタックの強さが凄すぎて、ヘッドホンをして届いたCDを再生した時に音のインパクトに驚いてすぐに外した記憶は今でも覚えてます笑

 

DJとトラックメイキングを始めたのはいつからでしょうか?また始めたきっかけなども良ければ教えてください。
DJ Amps  
基本的には凝り性な性格で
そのあとに日本のテクノ四天王なんて言われるアーティストを中心に周辺の色んなアーティスト聴くようになって、
自分のPCも持ってなくて父親のPCで曲の取り込みとかしていたら父親がそういうの興味あるならこのPCにソフト入ってるぞって言ってくれて GarageBandを触り始めたのが高校2年くらいの時ですね。 
最初は収録されているサンプルの切り貼りだけでパズル作る感じで遊んでました。
 
どちらかというとミックスの方に興味があって、GarageBandで好きな曲並べてミックス作ったのがDJでいうと最初だと思います。
 
ミックスを作ってまだSoundcloudやMixcloudもなくニコニコ動画にアップして遊んでまして,、その後、高校卒業する時にPCDJのコントローラーは買ってみたものの基本的にはホームDJで終わると自分では思ってました笑

それから実際にクラブに遊びに行ったり出演したりすることになったのは、どういうきっかけでしたか?
DJ Amps  - 大学2年に入る頃に当時1番主流だったmixiで同じ群馬県内の人からメッセージが来まして、若いDJ探していてニコニコなんか聞かせてもらって是非1度お会いしたいという連絡を貰いまして、今考えるとよく全く知らない人といきなり会ったなと思ったんですけど、その時はそういう人に直接出会えることの方が嬉しくてすぐに連絡とって県内のスタジオを借りてお会いしまして

その方が自分も初めてだけどイベントをやろうと思ってて出て欲しいと言われてそれで出演したのが最初です笑
 
クラブはイベントの1週間前くらいにイベントやるクラブに遊びに行ったのが最初でした。
 
実際行ってみて、どういう印象を受けましたか?
DJ Amps - 中に入ってみてすぐに
ここは楽しい場所だ。自分が求めていた場所だ。
と気づきました笑 クローズまで遊んだのを覚えてます。

本当がむしゃらに踊ったというか、踊るなんてものじゃなくて音を聞いてたと思います。怖いとかそういうイメージすぐになくなりましたね。実際そんな人はいなかったし笑
時代的にエレクトロ隆盛の時代だったのでそういう部分でも客層の雰囲気が親しみ易かったのかもしれないですね。

-その頃はAmpsさんと同じ大学生くらいの人も、多くエレクトロ系のイベントに来ていたのですか?
DJ Amps - 来てましたね。初めて行ったイベントは80kidzがゲストで大学生もそれなりにいたと思います。地方なのでブームってほどではないですが
音楽好きな子はエレクトロとかニューレイヴみたいなシーンにハマっていて、自分が初めて出たイベントもエレクトロのイベントでした。

DJ開始当時やっていたエレクトロ系から、今のフットワーク等のシーンへと興味を持ち出したきっかけはなんだったのでしょうか?
DJ Amps -  初めて出たイベントで同じ大学のDJが遊びに来てて、声をかけてもらってそのまま大学にそういう集まりがあることを知って仲間に入れてもらって、大学のうちはそのメンバーとやるイベントでエレクトロを中心にDJをしてました。
その時にマッシュアップなんかも自分で大量に作るようになりDTMの基礎もそこでなんとなく覚えていきました。

同時に自分のホームであった高崎WOALというクラブがハウスやディスコといったシーンが根強くありまして、クラブのオーナーや知り合ったDJなんかに誘われてそういうイベントも行くようになって学生イベントじゃないところDJする時はそこで教えてもらったハウスやディスコなんかを主体にDJしていました。
 
その後、大学を卒業しまして、就職は県内に決まった中でWOALでまだDJは続けたいなぁって気持ちは強く残っていて、その時に学生時代に良くしてくれた先輩DJやクラブオーナーにイベント誘ってもらえたのでDJを続けていたのですが、ハウスやテクノ、ディスコを主体のDJを続けているうちに葛藤が生まれて、社会人になってわざわざDJ続けてるのに自分の本当に好きな音楽じゃなくてその場のシーンに合わせるの勿体無いって感じ始めて社会人2年目になった時くらいから自分のルーツだったUKクラブミュージックに一気に傾倒し直すんですよね。
 
で自分のルーツ立ち返った時にダブステップに行き着いて、ただダブステップシーンもある程度成熟した頃にはなっていまして、ちょうどしっくり来たのがダブステップ経過後のUKテクノシーンでSwamp81Hotflush Recordings,Techtonicといったレーベルでした。でもトラックもまだそんな多くなくて、だったらいっそ自分で作るかってなったのが本格的にDTMを始めたキッカケです。最近で言う130Bassみたいな音を自分なりにどんどん押し出していったのがこの時期です。

Juke/Footworkについてはさらにここからだいぶ続きます。

ちょうどこのくらいの時期にTREKKIE TRAXとの出会いもあります笑
社会人2年目の時にBig Beach Festivalに遊びに行って、その時に聞いたErol AlkanのDJがかなりAcid系のプッシュしててAcidかっこいいなって思ってAcid Houseを帰ってきて作ってSoundcloudにアップしてツイートしたら、ちょうどBig Beachに遊びに来て同じような感想を持ったTREKKIEのBankがツイート見つけてリツイートしてくれて、それでTREKKIE TRAXの存在を知ってデモトラック送ったのが最初です。 

でSeimeiがすぐに反応くれてまた曲できたら送ってくださいって言ってくれてそのあとちょっとやりとりしてたんですが、Macが壊れて半年くらいDTMから距離をおきまして、その間はイベントオーガナイズとDJに専念して半年ぶりにDTMを再開して最初に作った曲をSeimeiに送ったらすごく気に入ってくれて、現場で使ってくれたりもしてTREKKIEのレギュラー放送でない最初のrewindでプレイしてくれました。

その後も交流があって、レギュラー放送が始まった1回目のrewindでもまた曲を使ってくれて、そのままラジオの中でSeimeiが勢いでAmpsはTREKKIEからリリースしますって言ったのがTREKKIEと一緒に活動させてもらえるようになった流れです笑
 
その放送からEP出すまで確か1年くらいかかってそれまでは130Bassひたすら作ってたんですが、自分の中でも130Bassと違うことしたいなって気持ちが出てきまして、TREKKIEのみんなと遊ぶようになって東京のイベントで見たBooty Tuneにめっちゃ衝撃を受けて。


Juke/Footworkって現場だとこんな面白いのかって感じて、自分もやろうと思って作ってみたら凄いしっくり来て、SeimeiにもJukeもっと作った方が良いと言われて作り始めたらドンドンその面白さがわかってきて一気にそっちのシーンに傾倒したのが一連の経緯です。

-そのJuke/Footworkですが、皆さんこれは聴いて欲しい、と思ったものはありますか?
DJ Amps  - ベタですがTeklifeのDJ RashadTasoは必ずといって良いほどプレイしますし、


自分がやりたい音楽としてはBSN PosseAddison GrooveSubmerseDJ NHK Guyいつも参考にしてます。






-ありがとうございます。次に、Ampsさんの制作環境を教えていただきたいです。
DJ Amps  - DAWはLogicを使用してまして、あとは制作効率あげるためのmidiコンがあるくらいで、ソフトシンセはMassive導入しましたがほとんどlogic純正のもの使ってます。
サンプリングについてはCD、レコードはよく行いますね。曲を作る上でプラグインだけで完結しないで、サンプリング含めた環境音、生音やノイズなんかは極力取り入れるようにしてる気がします


Ampsさんはクラブサウンドを得意としていらっしゃいますが、そういったクラブミュージックを現場に来て体験すること、またはそういった音楽を作るトラックメイカーが 現場に露出することの必要性について、どうお考えでしょうか?
DJ Amps 
難しいところですね笑
自分がやっている音楽はあくまでクラブミュージックとしての意味合いが強いのでホームリスニングしてもらえるのはそれで嬉しいんですが、やっぱり現場でこそ本領を発揮できると思うのでそこは現場で体感して欲しいという気持ちがまずあります。ですが現状のDTMがかなり普及した中で必ずしも現場指向である訳でもなくて生活の中で身近に感じてもらえる音楽を作っているトラックメーカーもいると思うんですよね。トラックメーカーが現場で音楽を行う必要性という部分で見るとその人自身の表現の仕方がどうありたいかが重要なんだろうなって思います。
 
ただ個人的な部分で言うと現場なくして自分の音楽は外せませんし。現場ほどインスピレーションと出会いがある場所はないと思ってるので音楽を続ける限りは現場は重視していきたいと感じてます。同時に現場における非現実的な空間や経験とかそこで遊ぶことの楽しさをいろんな人に伝えたいなって気持ちもありますね。

トラックメーカーが現場に行く必要性ですが、自分の音楽はあくまでクラブミュージックとしての意味合いが強いので現場で他の音楽を体感することが何より1番の勉強になりますしインスピレーションが湧きます。
ですが必ずしも現場指向の音楽やってる方だけでなくてトラックを作ることで自分を表現する人もいると思いますし、生活の中で身近に感じてもらえる音楽をやってる人であれば現場で音楽を体感することをそこまで重視していないのかなという気がします。その人自身の表現の仕方がどうありたいかで現場を重視する感覚が違ってくるんだろうなって感じます。

実際にAmpsさんは現場を重視した音楽を作る際、どのようなところに気をかけていますか?
DJ Amps  - ジャンル的な部分もあるんですがまず現場でしか鳴らないであろう帯域の出音は必ず意識してます。といっても製作中はそこは経験できないので数値上でしか意識できないんですが笑
Juke/Footworkで良くある足元が揺れる超低域から一気に胸元あたりにせり上がるベースラインの上がり方なんかは良い例だと思います。
あとはDJとしての活動が多いので他のトラックと混ぜ込めるような部分は意識的に作ってると思います。 トラックに余白を残すというか。

ちなみに帯域はどういったツールで確認していますか?
Logic上のイコライザですね。現場でよく使う鳴りの良いトラックのイコイラザに通してアナライザー機能で動きを参考にしつつ反映させるようにしてます。あとは高崎WOALの鳴りが抜群に良いのでタイミングあればイベント前の音出しとかで確認してます。


-ありがとうございました。最後にお気に入りのラーメン屋さんがあればお教えください。
DJ Amps  - 凄いのきましたね笑

行きつけは地元の「たまりや」ってラーメン屋です!!
東京でよく行くのは「俺流塩らーめん」ですかね。

細麺派です!




【告知】
DJ Amps -  5月3日にホームである高崎WOALにて're'placeというイベントを開催します!!
前回はPART2STYLE SOUNDとRUMIを招きましたが今回はBS0によるDJ Die Japan Tourの一環として開催いたします。
DJ DieによるUKサウンドの過去、現在、未来を巡るプレイを抜群の鳴りを誇るWOALで体験していただけたらと思います。またTREKKIE TRAXよりSeimei、新潟からExpectの4ioriも参加と東京でもなかなか体験できない内容になっていると思います!
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ありがとうございました!