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sanmalです。

アルゼンチンといえば?そう



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マテ茶ですね。



でもこれからは、アルゼンチンと言えば、ベースミュージックです!!!



アルゼンチンにおける独特なクラブミュージックシーンを垣間見るきっかけになったのは、かつてこのブログでも紹介しているklinkであったり、weaknessroxaskattieといったアーティストたちをSoundcloudで発見したことです。






UKや周辺のヨーロッパ諸国でも、アメリカでもなく、南米のアルゼンチンでこんなに凄いアーティストたちが揃っているのか!という驚きを感じ、日本も負けてられないんじゃないか?日本人のトラックメイカーやDJももっと注目して欲しい、そしてあわよくば来日とかしてほしい(他力本願寺)という欲も走り、こうして自分のブログで訴求している次第です。

そして今回の記事を制作するにあたり、より詳しく掘り下げた情報をお届けするために、なんとアルゼンチン滞在中のmionn氏(Twitter)から、アルゼンチンのクラブミュージックシーンにおける重要人物や、現地のクラブシーンについての様子などについて寄稿していただきました!!

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オススメのアルゼンチントラックメイカー7選


eqal 
日本でお馴染みのHAKA is DEADやアメリカのBed Squeak SquadなどからJersey Clubを中心にリリースしてます。ついこの前、自ら立ち上げた新レーベルLATIN CLUB CLUB SQUADからコンピレーションをリリースしました。
Eqal - Next Phase 


Evar 
Trapやpopを土台にしたフューチャーサウンドを中心に手がけています。オーストラリアのネットレーベルSIDECHAINSからEP「I Love You」を初リリースしてから数多くの作品を手がけています。
Evar - Black n White


CHLO 
パリのEmincé recordsや老舗ネットレーベルMain Courseなどそのリリースコラボ、Remixは多義に渡ります。ジャージークラブのベースを土台にGlobal BassやExperimental系など様々なジャンルを手がけます。
CHLO - Hyper drive


Halpe
Latin TrapやFuture Bassを始め、アンビエントで繊細なサウンドを手がけています。国内トップレーベルのMueva Recordsに楽曲を手掛けたりアルゼンチンで最もグローバルに活動しているトラックメイカー。
Halpe - Galaxies  


ASTROSUKA
国内ネットレーベル「TRRUENO」主宰の一人。AGUAに大きな影響を受け、国内だけに止まらず海外のネットレーベルを渡り歩きExperimental Bassをはじめ攻撃的でハイブリッドなフューチャーサウンドを手がけています。
ASTROSUKA -Туман


El  PLVYBXY
国内ネットレーベル「AGVA」主宰。
、アルゼンチンのExperimental Bassの発祥者としてその活動はアルゼンチンのアンダーグラウンドミュージックシーンに大きな影響を与えています。grime、tribalサウンドのExperimentalを手がけています。
EL PLVYBXY - Amethist Ha!






感想や見解


アルゼンチンのダンスミュージックシーンは大きくメインストリームアンダーグラウンドに分かれています。メインストリームではLatin TrapDubstepRiddimなどのベースミュージックが主流です。例えば、DubstepやDrum & Bassを配信するストリーミングチャンネル、UKFの国内パーティーが年に数回あります。ヨーロッパやアメリカのアーティスト(LAXX , Phaseoneなど...)を呼んで開催するなど盛り上がりを見せています。

Latin Trapは近年最も盛んで国内トップレーベルの「Mueva Records」を中心に流行ってます。(2015,16年まではDubstepなどのベースミュージックをリリースしてましたが、最近はもっぱらLatin Trapが多めです。過去曲はサンクラから消えちゃってる....)



また、PSYtranceパーティ「BAT」では本場イスラエルの著名アーティストを呼んだり、野外最大規模のHouseパーティ「FEC」があったりと、ジャンル縛られず広く深く盛り上がっています。


一方、アンダーグラウンドではExperimental系統が主流です。とにかくアルゼンチンでは、Experimental系統のレーベルが多い。(AGVA , TRRUENOPhreshen ! ) 2016年、国内音楽フェスにて薬物関連で5人が死亡しました。電子音楽や大規模フェスの開催が一度全面禁止になりました。その後規制緩和されたものの、その事件以来ダンスミュージックは政府の監視に置かれ、しばしば活動に制限がかかりました。しかし、それは彼らの反発意識として新しい音楽を生む原動力となりました。

2016年にAGVAが最初のEPをリリースし、その影響を受けたアーティストがTRRUENOやPhreshen !などのレーベルを立ち上げ、Experimentalがアルゼンチンのアンダーグラウンドダンスミュージックに根付いていきました。僕も一度TRRUENOのパーティに行きましたが、何がやばいって客層の9割90年代後半のヨーロッパレイブファッションだったこと。(すみません。また写真撮ってきます...)


僕もこのDeltaBunnyの一読者として
「どうしてアルゼンチンにはやばい音楽がこんなにも生まれるのか?」と考えてきました。(six impalaのSCRIPTroxasがアルゼンチン人って知った時は流石に唖然だった)
元々アルゼンチンは、移民国家としてヨーロッパ移民が大量に押し寄せて発展した国です。ヨーロッパの国をはじめ、アジア、アフリカなど多様な文化が混ざり合い、今のアルゼンチンの文化が誕生しました。

アルゼンチン発祥と言われているタンゴも近年の研究によりアフリカ奴隷として連れてこられた黒人の間で生まれた音楽と称されています。このように移民大国を象徴するかのようにアルゼンチンのダンスミュージックも色んなやばい要素が絡み合い発展したんじゃないかと思います。





参考サイト “4 Club Collectives Changing the Landscape of Buenos Aires Nightlife”
http://remezcla.com/lists/music/buenos-aires-club-collectives/





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現地からのすごい情報でした!パーティでの服装がレイブファッションだとか、初めて知る情報がたくさんあってヴチアガってしまいました・・・前回紹介したベイエリア周辺におけるエクスペリメンタルなクラブミュージックについてもとても興味深いものがありましたが、こちらのシーンはラテンのリズムが根底にあって陽気何だか陰気なんだかわからない感じが面白いですね。自分にも、日本にいるからこそ出来る音楽がなにか見つかったらいいなと思いました、、、

これからも引き続き面白い音楽とか紹介していけたらと思います。アルゼンチンの食べ物についても興味出てきたのでパパドのアレ以来ですが何か食について書けたら楽しいかもですね。


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マテ茶とか

おわり