sanmalです。久々の投稿になってしまいました。
この度、僕の主催するレーベル兼同人サークル「MYORPH」から、春M3に向けたコンピレーションアルバム「MORPHO PARADIGM 2」のリリースを発表致しました。
MYORPH@myorph【告知解禁】
2019/04/21 22:20:59
4/28 M3 お-31a
MYORPHがお送りするベースミュージック・コンピレーションアルバム2作目
「MORPHO PARADIGM2」
LINEUP
Maru @Maru_sound
Miii… https://t.co/7SOLkDSl9D
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同人業界でなぜか多いコンピレーションアルバム、雰囲気をわかりやすく把握するためにも、全体を要約したティーザー、プレビュー動画は重要です。特に動画であればTwitterなどSNSで直接見ることがで
きるので、Soundcloudでデモ音源を公開するだけよりも宣伝効果が期待できます。
なお、前回のコンピレーションアルバムでもティーザーを作成しています。前回の動画の作成手順は、主にC4Dで作ったステージを撮影してAfter Effectsで編集といった具合です。
さて例に問わず今回もコンピに向けてティーザーを作成したのですが、今回はちょっと趣向を凝らしてタイトルの通り「Unity上の3次元空間でアニメーションを映し出し、それを更に撮影してAfterEffectsで編集する」という手順で動画制作をしてみました。
こういうかんじです
特別凄いことをしたわけではないですが凄そうに見えるので、コスパがいいな、と焼酎やウォッカを水道水で割って飲む僕は思いました。
せっかく作ったので、今回は制作の際の大まかな手順や準備等について記していきたいと思います。これで皆ものっぺりティーザーから卒業や
- 使用したソフトウェア
・AfterEffects(アニメーション作成+編集)
・Unity(Post Processing Stackを導入)
・Clip Studio(手描きアニメ用)
・Cinema 4D (3Dモデルをグリグリする用)
・Cubase(音源作成)
・OBS Studio(Unity直撮り要員)
ティーザー用の音源を製作する
Twitterだと140秒が限度なのでそこに収まるように作っていきます。あとは特になし
アニメーションを製作する
音源に合わせてアニメーションを作っていきます。AEのみで作ってもいいですが、手描きアニメーションや実写映像などを織り交ぜてみたところ乙な感じになりました。↑の画面に写っている頭蓋骨などはフリーで落とした後C4Dでインポートし、着色+アニメーションをしてブラックバックで書き出し→合成という感じです。
こんだけ雑でも後で光らすと馴染みます
最初から最後まで作り込むのもアリかもしれませんが、自分の場合はある程度ループさせるアニメーションと飛び道具的なアニメーションの2パターンを用意してやっていきました。完成したところで書き出してUnityへ移行します。
Unityで動画が流れる箱を作る
この動画を参考にしながら、まず動画が流れる板を作ります。手順をサボると後で微妙な感じになります。
板をコピペしまくり、うまいことやって箱にしていきます。
僕の場合、床のみ別のマテリアルを対応させました(全面だとうるさすぎるので)
今はWindowsのビデオライブラリにある動物の映像を使っています。アニメーションより先に箱を作る場合やアニメーションがゴリゴリすぎて目が疲れる際はこうしてやり過ごします。
ジャケット画像を配置、メインカメラの位置を決める
sakiさん https://www.pixiv.net/member.php?id=15802978 に描いて頂きました。
タイトル等をのせる場所を考えながら配置し、並行してカメラの位置を決定します。カメラの位置を決めておくと次の作業が楽です。
「Reflection Probe」を適用する
リフレクションプローブ (Reflection Probe) - Unity マニュアルリフレクションプローブを適用すると床やジャケット面に動画が反射するようになります。このときカメラとリフレクションプローブを床面から対称の位置に配置しないと変な反射になります。また設定にてタイプはリアルタイム、リフレッシュモードは毎フレームにしないとちゃんと反射してくれません。
床とジャケットのマテリアルから反射の度合いを程度調整すると雰囲気が出てきます。ここは実際に使うアニメーションと合わせて調整します。
「Post Processing Stack」を使い、見た目をリッチにする
Post Processing StackはUnity公式が出しているアセットで、よいものです。様々な効果が入っていますが、今回使ったのは「Ambient Occlusion」、「Bloom」、「Color Grading」、「Vignette」です。
各々の効果は調べるとすぐ出るので割愛するとして、適用するとこれだけの違いが出ます
ウェットな感じの空間がほしかったのでBloomをかなりかけて悦に浸りました。各々用法用量を守って正しくお使いください。
書き出す(できるものなら)
一般的?には、動画の書き出しには「Unity Recorder」というアセットを使います。自分も使ってみたのですが、画質を上げるたびに動画が加速するよくわからない現象に遭遇したため、やむなくOBSのウインドウキャプチャを使って動画にしました。Unityのバージョンが去年のものなのでアップデートするとうまくいくのかもしれません。
なお同じ現象で直撮りをする場合はゲームビューの「Maximize On Play」をオンにしておくと比較的画面がでかくなって画質の劣化を防げます。調べているとスクリプトで全画面表示を可能にしている人も見受けられたのですが今回そこはスルーしました。
After Effectsで編集する
ここまできたら後は普通のティーザーと変わりません。書き出したらUnityをアンインストールして完成です以上が大まかな手順になります。
どなたかの参考になれば幸いです。
それでは新譜「MORPHO PARADIGM2」をよろしくお願い致します。
過去の作品はこちらから
https://myorph.bandcamp.com/
M3で「デルタバニーを見た」と言って頂くと、安くはなりませんが励みになります。
おわり
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